本日のひとりごと

celebros.exblog.jp
Top
もの思う鳥たち
2008年 09月 09日 |
もの思う鳥たち

本である。詳細はリンク先で。

一般向けではあるが、なかなか学術的な本でもある。
著者は動物学者でも生物学者でもなく人間用の心理学の大先生らしい。
なんで、生物学畑の私からすると、あれー?的な所(時として情念的な描写があるなど)があるが、本筋の秀逸さに傷が入るほどではない。

が。

この本を読むに当たって注意しなければならないのは、著者が欧米人で、その文化的背景にキリスト教的世界観がガンとして立ちはだかっている、と言う点である。
やや乱暴だが簡単に説明すると、キリスト教では人間は神より世界を支配する権利を与えられており、その他の生物は人間に支配されて当然というものだ。

著者はこれを人間の傲慢さと非難し、人間以外の生命の尊厳を、著者の科学者としての生命をかけてものすごく強調するのだ。残念ながら、著者は本著を書き上げた後すぐに他界してしまって、その後の本著の評価を知らない。ざっと言うと、本著はアメリカでは、半ば黙認されていたと訳者のあとがきに記されている。それでも、非難がなかっただけでも大きな前進だと言うことで。

 八百の神と共に暮らし、動物も神様も人間もほぼ対等に渡り合う文化をしょった日本人なら、動物に感情があるとか知性があるとか言われても、『ああ、なるほどね』と違和感がない人が多数を占めると思える。が、欧米じゃそれほどまでに拒否反応がすごいのかと思った次第。知性があるのは人間だけじゃないと許さないらしい。更に人間に多様性があるように鳥にも多様性があって、同種同年齢であっても個々が違う、なんて今更だとは思うのだが、それは欧米ではタブーだったらしい。鳥は物扱いなのね。おそるべし進化論を拒絶するキリスト教哲学観(ここまで頑固なのは一部ですがね)。

本著を読んでいて、なんとなーく違和感を感じたのは上記の事に由来していたんだと、本なかばまで読んでいて気が付いた。だからと言って、極端なエコに走るのもなんだかなーと思う日本人な私。いや、それは別の話だ。

なんつか、鳥もほ乳類も人間も魚類も果ては原始的な単細胞生物も、同じ DNA系のコード様式を持つ地球型生命体なんだから(ミトコンドリア体系等のRNA系は、地球外から来たとかいう超絶仮説もあったりしてまだ確認されていないからここは置いといて)、生命体としての基本設計思想(思想と書くと、また『神の手』を連想させてよろしくない。神という超越体は存在しないとして)は同じであって、知性の発現は程度の差があれ、その本質に違いはない、とい結論には、なんら異論は私にはない。ちゅーか、それが自然でないかい? 

だからさ、鳥に知性があっても不思議じゃないよ? て言うことなのだ。人間とは程度と得意分野が違うだけで。

近年、意外と人間って本能に支配されてないかい? てな仮説も出てきて(身体はDNAを運ぶ乗り物ビーグル説なんか)、そんじゃま本著のような鳥って人間が思っているより感情があるし知性もあるよ、てなると、鳥と人間が思っていたよりもずっと近い生き物だと感じられる。

だから本著にまま現れる『擬人的表現』にもひっかかる。あくまでも人間が利己的なんですね。擬人的なのじゃなくて、人も鳥も思想パターンの本質が同じだと思う。鳥も人間も家族の基本となる婚姻関係を結ぶ相手を大切だと思うし、食料などの環境が充分だとシアワセな気分になるし、傷つけられたら痛いし哀しいし、怒るし。

同じだから似ている。鳥が人間に似ているのでもなく、人間が鳥に似ているのではなく、両種とも基本が同じ。コレ。

などとつらつら思いましたとさ。



並ぶとダンゴの可憐さが際だつww
でもダンゴはとってもアクティブ。
おっとりまったりマイペースなのはモモの方。

c0009711_22534550.jpg

[PR]
<< バージョンアップ PageTop 秋シーズン突入 >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
冬並木 Skin by Sun&Moon