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本日のひとりごと

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ペペペペラン号
2005年 05月 01日 |
 ぶら〜と近所をドライブしていたら、絵本のお店を発見。
その程度ならフツーなんだが、なんとお店の名前が『ペペペペラン号』。

 それって『宇宙船ペペペペラン号』ジャマイカ?

それっぽくいわゆる円盤型UFOのイラストが飾ってあったりして。
私が小さい頃、ドレミファブックという音楽ソノシート付きの童話シリーズがあって、その中で特に印象に残っていたのが、この『ペペペペラン』。とにかく、暗〜くて哀し〜くて、児童文学とはとても思えない歌と物語。挿し絵もすごく抽象的で、私的には紫いろの宇宙と、たらいの中の黒い金魚の挿し絵が記憶に残っている。

 主人公(?)のロンの孤独と絶望がじわじわとにじみでていた歌が特に忘れられない。こっちは楽譜があるみたいですね。音楽之友社 ; ISBN: 4276595851 湯浅 譲二  美しいこどものうた に『宇宙船ペペペペランと弱虫ロン』が入ってました。

 ちょっと調べてみたら、本はやはり絶版、作者は谷川俊太郎 氏。この物語のもちょっと詳しい解説は ttp://www.fukkan.com/vote.php3?no=11280。復刻してくれるとありがたい。できれば挿し絵もそのままで。


 児童書の復刻リクエストもいろいろあるなあと思って眺めていたら、今度は『ピカピカのぎろちょん』を発見。佐野美津男作でこれまた中村宏の挿し絵が強烈だった。

 今現在の自分たちの当たり前だった世界が、突然、似て非なるものになってしまったという、具体的には『戒厳令』下になってしまうわけなんだが、このいつもと同じなのにどこか違う、何かか妙って感覚が不気味で怖くて、それでもエネルギッシュで好奇心満々な子供たち(その子たちもなんだか奇妙なんだけど・・・あの挿し絵のせいかな?)を日常的非日常的なあれこれを淡々と書いた、とってもカルトな本。

 本の表紙裏に、町の地図があって、世界が変わってからの町(商店街にバリケードができたり、道路が通行止めになったりしている)のことが書き込まれている。もちろん立入禁止になってしまった公園の『ぎろちょん』も。いわゆるこどもたちだけの秘密の地図。そんなことにも子供時代の私はとてもひかれたらしい。

 小さい頃、今となっては冷や汗ものなのだが、知らない山や空き地に入って、ふらふら探索するのが好きだった。住んでいた所は当時開発中の新興住宅街で、町はずれにはまだまだ手つかずの小高い丘や空き地や原っぱがあったのだ。あちこちふらついては、ここにはきれいで大きな石がある、そこには壊れたテレビ・・・と頭の中の秘密地図に記していく、そんな遊びに夢中だった。大きくなるにしたがって、そんな空き地や原っぱには次々と家が建っていって、秘密地図はただの住宅地図に成り下がってしまったのだが、幼いころのあのドキドキは忘れられない。

 この本についてはこっち ttp://www.fukkan.com/vote.php3?no=1364

 と、小さい頃からヘンな本が大好きだったとい話。
by celebros | 2005-05-01 22:07 | |
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